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“タックスヘイブン”金融業界の裏側を描くミステリー小説を読んだ感想

今回読んだのはこの本。

はっきり言ってめちゃくちゃ面白かったので紹介したい。

タックスヘイブンの意味は?

タックスヘイブンの意味は租税回避地

税金を払いたくない世界中の金持ちは税率の低い国、もしくは税金の無い国に国籍を移したり、会社を作ったりして税金の支払を逃れている。

例えば、最近話題になったパナマ文章や村上ファンドの件で有名になったケイマン諸島などが有名。

この本に出てくるのはシンガポール。そしてカンボジア。

軽くあらすじを紹介

あんまりネタバレすると読みたい人ががっかりだと思うので軽い流れを紹介すると、今はバラバラの生活を送る元同級生の男女3人がある事件をきっかけに再開し力を合わせて解決していくという話。

日本の裏社会とタックスヘイブンがどうつながっていくのか?消えた100億円の行方はいずこ?などが見どころ。

個人的に面白かった部分

私はお金というものが大好きで裏社会というものも大好きなのでそういった作品を沢山読んできている。

ナニワ金融道、クロサギ、ギャングース、ウシジマくんなど様々なマンガを読んでいるし、小説でも映画化されたヒートアイランドすじぼりなんかは裏社会の物語。

そんな裏社会とお金大好き人間にはたまらない作品がこのタックスヘイブンという物語。単純なマネーロンダリングとか税金逃れとかそういう話かと思っていたが裏にはスイスやらどこかの国やらが複雑に絡み合っていてページをめくる手が止まらない。

この物語にもカンボジアが登場するが傑作政治漫画「サンクチュアリ」にもカンボジアが登場する。

日本とカンボジアの関係をよく知っておくともっと面白いかもしれない。ちなみにその関係のおかげで猫ひろし氏がカンボジア代表としてオリンピックに参加することになった。興味深い。

タックスヘイブンを読み終えて

ぶっちゃけ羨ましいよね。俺も大金持ちになったらケイマン諸島に会社作って上手く節税したいw

まぁ本来は税金って富の再分配として機能して行かなくちゃどんどん貧富の差が拡大して世界がテロだらけになるからダメなんだけど、現状回避できちゃう仕組みになっているから金持ちはどんどん金持ちに貧乏人はずっと貧乏でジリ貧のまま。

世界的な革命が起きて税金に関しては世界統一税みたいなものが作られなくてはダメだろう。そうなったとしてもまた新たな租税回避が行われる可能性は無くはないが・・・金持ちは頭がいいから金持ちなんだよな・・・。

マネーロンダリングもおすすめ

タックスヘイブンがハマった人ならマネーロンダリングも同じく面白いと感じるだろうと思うので紹介!

この小説は2001年の香港を舞台にした資金洗浄の話なのでかなり古い情報があると思って見たほうが良いだろう。
それでも2021年現在に読んでも十分新鮮で、夢中になってページを捲ることになるのは間違いないおすすめの一冊である。

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