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借金玉さんの“発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術”を読んだ感想

キンドル・アンリミテッドに前から読みたいなと思っていた借金玉さんの「発達障害の僕が『食える人』に変わった すごい仕事術」という本が新しく読み放題に追加されたので読んでみた感想です。
参考発達障害の僕が『食える人』に変わった すごい仕事術

発達障害じゃない人でも役に立つことが多い

私は発達障害っぽいところはあるものの一応30代半ばを過ぎてまだギリギリ普通の人のところで生きている。そんなギリギリ発達障害じゃない私がこの本を読んでも非常に使える情報が満載だったので少し紹介してみると以下の通りとなる。

  • 予備をたくさん用意する
  • カバンを工夫する
  • 神棚に細かいものをセットする

こういうテクニックはとても参考になった。

一つずつ説明していくと、予備をたくさん用意するというのはハンカチを忘れがちな人はハンカチを10枚ぐらい買って、スーツのポケットからカバンの中から、玄関から色んな所に用意しておけば洗濯していて忘れるというようなミスが無くなるというもの。

私もしょっちゅうティッシュやハンカチ、リップクリームなどを無くして買い直しているのだが、買い直すぐらいなら最初っから複数用意しておけばよいのである。まぁ結果的に100均で買い直したハンコとかいろんなカバンに常備されているので無意識の内にやってたとも言えるけど。

カバンを工夫するというのはいろいろ無くしがちな発達障害者はカバンに全部突っ込んどけば忘れないって話で私も結構近いことをやっている。趣味の釣りに行く時、予備の糸とかハサミとかすごく忘れがちなので結構大きめのカバンにいる時もいらない時も常に入れてある。そうすればいざ必要なときに無くて釣具屋に行かなきゃ…ってことがなくなる。

神棚に細かいものをセットするというのは、筆者のおばあちゃんが大事なものをなんでも神棚に置いとくと言うのをヒントにして、大事なものを置く専用の場所を作っとけば無くさないという裏技。
例えばちょっと高いボールペンとかを買ってもすぐに失くすので買うのを我慢していた筆者が大事な物置き場を作ったことによって毎日そこに置く習慣が出来て無くさなくなったということである。
私もちょいちょいスマホどこ行ったっけ?とか財布どこ行ったっけ?と探し回る事があるのでそういう大事なものを全部まとめて置いとく場所があると絶対便利だと思った。

「部族の掟」理論

この本で一番みんなに読んでもらいたいと思ったのがこの部族の掟という話。この話は就活とかなんの意味があるんだよ!とか酒のつぎ方のマナーとかあほらしすぎるとか、忘年会で新入社員はAKB踊るとか馬鹿じゃねえの?とか思っても、それはその部族のしきたりであり、イニシエーションなので黙ってそれをこなすことが世渡りには必要という考え方である。

私はまさにこのタイプの発達障害であり、忘年会の出し物をやれと言われてもクソアホらしいと全くやらず、完全に会社で浮いた存在となった。
派遣社員になっても毎週水曜日は全社員による朝の掃除があって時給は発生しないけどみんな自主参加するように!と言われ、時給出るんならやりますよって言って参加しなかった。その結果派遣契約終了となったりした。
どんなコミュニティーにも意味のわからない非効率な掟があり、そのコミュニティーに属するならその掟を守ったほうが懸命であるというのが「部族の掟」なのである。

田舎にありがちな消防団や自治会の日曜日の溝掃除なんかもこの部族の掟であり、コミュニティーの中で生活するならこの掟を守らなければ非常に生きづらくなるということが書かれている。

まさにこの話は私の中の意識改革が起こった話で、今までなんで俺はどこへ行ってもなんか馴染めないんだろうと思い続けていたわけだがこの掟を必要不可欠なイニシエーションだと思えば理不尽なことだったり、明らかに非効率なことであっても受け入れたほうがメリットが大きいと判断できるようになった。

どんなコミュニティーでも結局猿の群れと同じで毛づくろいに参加することで群れを維持する必要があるのだ。毛づくろいなんて馬鹿らしいと拒否すれば群れから外れ一人で生きていくしかなくなるのである。

まとめ

この「発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術」という本は本当に私のような社会不適合者にはすごくためになる本で絶対に読んだほうがいいと感じた。この本のおかげでなんか今後の人生が少し楽に生きていけるようにも感じる。

自分自身が発達障害ではなく、これまで順調に生きて来たという人も、まわりに発達障害っぽい人がいるかも知れない。

私の元上司はこの本を読んで完全に発達障害だと確信したのだが、朝起きられず会社に定時に来たことがない。その代り、夕方17時ぐらいに会社に来て翌日の始発まで働いてまた家に帰るという無茶苦茶な仕事をしていた。

これが発達障害者の特徴で、過集中が起きる時間帯があってその時間帯は眠れなくなるとのことである。むちゃくちゃな生活リズムであっても、会社に突然来なくなってもそれは病気のせいなので暖かく見守ってあげる必要があるということだ。

この本を読めばそういう自分の周りの発達障害っぽい人に対する理解が深まり、どうして定時に会社に来ないんだろうとか急に会社に来なくなったけどなぜなんだろう?とか悩まなくてすむようになる。そういう病気だからしょうがないのだ。あまりにひどいなら病院へ行って薬をもらう必要があることを教えてあげると良いかもしれない。それかもっと上の人に言ってお願いするか。

本を読むのが遅い私でも非常にすぐに読み終えることができたので読むのが早い人なら数時間で読み終わるだろう。本当におすすめな、いろいろな人に読んでもらいたい本である。

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